叶わない恋。
「そんな顔しないでよ。
冗談だよ、じょーだん。
とにかくさ、大ちゃん!!
時間の問題でしょ?
それか、新しい恋探したら?
うちの従姉で大ちゃんと同い年の人いるんだけど…
紹介してあげよっか??」
ニヤッと笑う陽菜。
ってかこれもまた冗談か?
『冗談だろ、どーせ。』
俺はそう言って立ち上がった。
もう日が暮れてるよ…。
「いや、今度は本気。
どーする?会ってみる??」
『バカ言うな。
大人をからかうもんじゃないぞ。』
俺は陽菜の頭を軽く叩く。