叶わない恋。
「桐ちゃん。」
『ん??』
俺は夏希を見つめた。
そして夏希も俺を見つめる。
【ドキッ】
不意にも夏希に見つめられて胸が高鳴った。
俺の心臓
どうしてそんなに夏希に敏感なんだ、バカ野郎。
そんでもって夏希、どうしてお前は俺を狂わすんだ?
「あたしってソフト以外に取り柄ない??」
俺は首を振った。
そんなことない。
お前はなんだってできる。
責任感もあるし、
何より熱い。
そんなお前は何事にも一生懸命になれるだろ??
「じゃあどうしてそんなに勧めるの??」
この夏希の質問に俺は答えられなかった。
なんて言っていいか分からなかったんだ。