叶わない恋。
「まっそんなこといいじゃん、別に。
じゃっ帰るわ、桐ちゃん。」
鞄を持って立ち上がろうとした夏希。
俺は夏希の腕を掴んだ。
「ん?なに??」
振り向いた夏希。
俺は腕を離した。
『お前にもう1つ言いたいことがあるんだ。』
と俺は言った。
夏希に頼み事がある。
お前にしか頼めない大切な事が。
「はぁ~
手短にお願いします。」
夏希は大きな溜め息をつきまたイスに座った。
『もう前期も終わるんだが、夏希。
……生徒会長やってみないか??』
俺の言葉を聞いた夏希は唖然としている。
まあいきなりこんなことを言われれば誰でもビックリするか。