叶わない恋。




「桐ちゃん…正気??」



夏希の質問に俺は頷いた。



正気に決まってるじゃないか。



「あたしに生徒会長なんてできると思う??」


俺はこの質問にも頷いた。



お前にぴったりだろ、生徒会長とか。


俺には分かるぞ、夏希。


お前は必ずやってくれる。



「まあいいよ、やる。


けどあたしが生徒会長になれるかどうかは分かんないでしょ?」


夏希は”やる”と言った。



俺の予想的中。


何を根拠に言っているか、それは2つの理由がある。


夏希が


”はぁ?めんどいし。”


と、言うことは絶対ないと思っていた。



ムダに責任感がある夏希がそんなこと言うはずがない。


そう俺は確信していた。


これが1つめの理由。


2つめの理由は仁情報なんだけど、


夏希が小学生のころは毎年学級委員をやっていたらしい。



そして6年の前期には受験があると言うのに児童会に入っていた。



今の夏希を見ていたらそんなことをやっていたようには見えないけどな。





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