叶わない恋。
「はい、お疲れ様。
もう7時だし帰っていいよ。」
いつの間にか時計の短針は7を指していた。
あたしは生徒会長室から出てみんなに声をかける。
『お疲れ様でしたぁー。』
「お疲れー。」
『お疲れっしたぁー!!』
「おっつぅー!!」
と、1人1人と言葉を交わして行く。
『じゃっ、最後の戸締まりだけよろしく。
また明日な!!』
「はい、また明日。」
最後に陸と言葉を交わす。
「はぁ~…。
あたしはもう一頑張りするか。」
大きく伸びをしたあたしは生徒会長室へと戻る。
会長のあたしは生徒会の誰よりも仕事がある。
だからみんなが帰ったあともココに残ることも多々ある。
サラリーマンに例えるとすれば残業ってところかな?
残業した日には家に帰るのは9時になることもある。
ただどれだけ残業しても仕事は増えていく一方。
あたしがこの忙しさから解放されるのはいつ??