叶わない恋。
俺はこの言葉に振り向いた。
今、なんて言った??
”好き”
って言ったよな…??
その前に俺の名前言ったよな?!
おい、夏希…。
どういうことなんだよ?!
俺の頭はパニック。
もう1回。
もう1回言ってくれたら信じられるのに。
と、心の中でアンコールを唱える。
「桐ちゃん………好き。」
あ………………………。
今、言った…??
また、好きって言った…??
俺は深呼吸して夏希に近づいた。