叶わない恋。




『僕の気持ち、桐島先生に授けます。


絶対、気持ちを伝えて下さい。


じゃないと、僕。

夏希に何やるか分かりませんよ??


もしかしたら、無理矢理……』



そう言って島先生は俺の顔をチラッと見た。



無理矢理何をするって言うんだ…??


それに、今の感じだと、

完全に俺の気持ちバレてんじゃねーかよ。




『でも卒業するまではダメです。

あくまでも俺と夏希は生徒ですから。


だた、俺もそれまで我慢できるかどうか……。』



俺は、ビールの入ったジョッキを一気のみ。


あーヤバイ。



もしかしたら明日、2日酔いになるかもしんねぇー…。



『我慢できなくなったときは、そのときです。


僕、桐島先生のこと応援してますから!!


でもやっぱりライバルですしね…。


どーしましょう。


やっぱり応援しないでおこうかな…。』


と、島先生はぶつぶつと独り言を唱えている。



どうか、応援してください。


島先生がライバルなんてやってられませんから。





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