叶わない恋。
「あ~そういうことか!!
納得できたよ!」
夏希は私の背中をバシッと叩いた。
「いでっ!
力加減してよね……。」
背中をさすりながら夏希を睨む。
「あははっ。
ごめん、ごめん。」
笑いながら言う夏希は絶対悪いと思っていないだろう。
「夏希は好きな人いないの??」
私は夏希と行動をするようになって1年以上経つ。
だけど夏希に好きな人がいるなんて一度も聞いたことがない。
「え?好きな人……??
………いない!いないよ!!」
少し考え込んで答えた夏希。
きっと迷うような人がいたんだよね。
私には分かるよ……。