叶わない恋。




『会長のこと、姉貴みたいだなって思ってました。』


いつものような甘えた声ではなく、
低くしっかりした男っぽい拓郎の声。


健太も奈美も洋次も拓郎も、


あたしにとっては大切な妹弟だよ。



『会長、お疲れ様でした。』


陸がクソがつくくらい真面目な顔であたしに頭を下げた。


それにつられて4人も頭を下げる。



「みんなもお疲れ様。」


ホントに、お疲れ。


我が儘な会長のせいで、大変だったよね?


いっぱい、迷惑かけちゃったよね?


ごめん、みんな。



『会長のおかげで俺は次の会長になれた。』


健太が呟いた。


ちなみに次の会長は健太になった。


副会長は奈美。


洋次と拓郎はそのまま書記のポストについている。


だからあとは会計の2人を募集するだけだそうだ。



後がまが健太なのは安心できる。





< 381 / 426 >

この作品をシェア

pagetop