叶わない恋。
「で、その相手は……
………桐ちゃん。」
「………………?!?!?!」
思わず陽菜の肩を掴む。
「そんなに焦らない。
私を見くびらないでよ?」
ニコッと笑う陽菜。
「なんで分かったの……??」
「んー?勘…かな??」
今度は悪戯っ子のような笑みを浮かべた陽菜。
「でもさ…教師に恋するとかありえなくない??」
「そんなことないって!!
記念すべき夏希の初恋の相手は桐ちゃん!
これはもう分かりきってることなんだから。」
陽菜はそう言ってあたしの肩を揉む。