叶わない恋。
「えっ?!陸に告られたの??」
教室に戻って陽菜になんとなく報告した。
そうすると陽菜は教室に響くような声で叫んだ。
「しーっ!!声大きすぎ!!」
あたしは陽菜の口に手を当てる。
「ごめん、ごめん…。
それにしても意外に行動派なんだね。陸って」
関心したように頷く陽菜。
「行動派??
どういうことよ?」
「だって陸は夏希が桐ちゃんのこと好きだって知ってる訳じゃん?
だから黙って片思いで終わらすのかと思ってたから、
ここで告白は意外だな。って思っただけ。」
陽菜は笑いながら話す。
でも今の言葉っておかしいよね?
「ってことは陽菜は陸があたしのこと好きだって知ってたの?」
こういうことになるよね??
「それくらいはね。
陸が夏希以外の女の子と話してるとき絶対笑わないもん。
なのに夏希と話してるときはいっつも笑顔だしね。
モテるのにもったいないことしてるよね。陸って」
あたしへ少し鋭い視線を向ける陽菜。
その目はあたしのせいだって言ってる??
まあどうでもいいか……。