叶わない恋。
「あたしさ…考えたんだ。
どーすれば片平くんがあたしのモノになるのか。」
赤井みどりはあたしの目の前までくる。
「どうやって陸を手に入れるの??」
全ての感情を押し殺すあたし。
「ん?そんなの決まってるでしょ?
あんたがいなくなればいいのよ。」
人差し指をあたしに突き出す。
「あっそ。
でもあたし、この学校にずっといるから。
その作戦は失敗だよね。」
ニコッと笑うあたし。
もちろん作った笑顔。
「あんたみたいな女ってあたし、大っ嫌いなんだよね。」
「へぇ~悪かったね。」
赤井みどりの嫌味もそろそろ聞き飽きた。
遠くのほうではチャイムが鳴った気がする。
「悪いと思うならさ、
あたしの前から消えてくれる??」
赤井みどりはそう言って
あたしの肩を押した……。