叶わない恋。
そして俺はそのベットを覗き込む。
『え………………』
俺はそのベットを見て息をするのも忘れそうなくらい驚いた。
『何が…何があったんですか?!』
保健の先生に詰め寄る。
「前田さんに聞いてください。」
保健の先生は入り口で立っている陽菜を指さす。
『陽菜…どういうことだ。』
保健の先生は俺たちに頭を下げて保健室を出て行った。
「実は…夏希はイジメられてたんです…。」
陽菜の目からはまた涙が溢れ出した。
でも今度は取り乱さず静かに涙を流しながら陽菜は話し始めた。