叶わない恋。
「夏希?夏希いるの?!」
今度は友美が現れた。
「どうしたの…それ…」
友美の鼻に当てられたガーゼを指さす。
「恥ずかしい話なんだけど…
ボールを捕ろうと思ったら鼻に直撃しまして…」
友美はえへへと笑う。
そして保健室にいた
あたし、陽菜、陸、桐ちゃんは大笑い。
「そんなに笑わないでよ~」
と、友美は照れていた。
この空気があたしは大好きなんだ。
誰もあたしのいじめのことを口にしない。
気を遣ったりしなくて、
いつもと変わらなく接してくれる。
そんなみんなが大好きなんだ。
ってこんなこと思うあたしってちょっとあたしらしくなかったり??
まっいいかっ!!
でも笑うと背中に響いて結構痛いんだよね…
なんて思いながらもあたしは笑っていた。