叶わない恋。
「じゃあねぇっ!!」
あたしは陽菜と友美に手を振り桐ちゃんの車に乗る。
運手席に桐ちゃん
助手席に陸
そして後部座席にあたし
なんか前の方のオーラが少し怖い。
「な、なんか2人あったの??」
思わず聞いてしまった。
『なんにもないけど~』
と、桐ちゃん。
『なんもない』
と、陸。
そしてお互い顔を見合わせニッコリ微笑んだ。
でも2人とも目が笑ってないよ?!
目が異様に怖いよ!!
と、不思議なオーラが充満している車は発進した。
車での会話はあたしが主。
2人とも目さえ合わそうとしない。
何もないって言ったけど…
明らかに怪しいでしょ??
何があったんだ――……?!