叶わない恋。





なんて考えているともう我が家が目の前に。



『陸、夏希任せた。』


桐ちゃんは陸に声をかけインターホンに近づく。


そしてインターホン越しに2言3言交わす。


そうすると玄関から兄貴が出て来た。



『おー!夏希!元気か??』

陸に支えられるようにあたしが立っていると兄貴が近づいてきて背中をバシッと叩く。



「いったぁ~」


ちょうど叩かれたところは階段でぶつけたところでめちゃくちゃ痛かった。


『仁さん!お久しぶりです!!』


陸が兄貴にあいさつする。



『陸じゃん!なんか懐かしいな!!』


と、言って陸と抱擁する兄貴。


思わず


「欧米かっ」


と、ツッコんだあたし。



『まっ先生。どうぞ入って下さい。』


あたしの言葉を流し兄貴は桐ちゃんに声をかける。



桐ちゃんも陸も笑いを堪えている様子だった。



あ゛――ぁ!!



ムカつくなぁ!!




< 96 / 426 >

この作品をシェア

pagetop