校内恋愛~三人の友情~
first

私には好きな人がいる。

それは中学の修学旅行での自由行動から

その恋は始まった・・・

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「おーい聖夜!」
「おー海咲!」
「これから自由行動だけどどうする?」

私、紅月聖夜。今、修学旅行で奈良に来とんやけど…
班長が居らんから立ち往生中なんよ。

「ギャー!!」
「ん?何か叫び声が聞こえん?」
「んー?そうかねぇ?」

私はその声のする方を見た。

「あれ班長と浜崎と龍やない?」
「あ、言われてみればそうやね?」
「何かに追われとる感じよねあの3人」
「何に追われとんかねぇ…」

私たちは3人を追っているものを凝視した。

「あっ!紅月!福田!逃げろぉぉぉ」

私たちはあの3人を追っているものが何か分からんかったけど
嫌な予感がしたから逃げた。

「何が追いかけてきてる…あっ!!!!バシコだバシコ!!鳩持って追いかけてきとるっ!!」
「ほんとやっ!!これは逃げんと!」

私たちは猛ダッシュで逃げ続け、ようやく逃げ切る事が出来た。
何であの3人がバシコに追われていたのかが気になって聞いてみると

「実はさぁ、鳩にパンをあげよったら…」
三浦「あっ鳩が…」
浜崎「あーあ、飛んでった」
三浦「パンごと持ってった…」
浜崎「あーあ、持ってった」
龍「あー…鳩…」
バシコ「大丈夫、捕まえとるけ」
3人「!!」
バシコ「ほらぁ…鳩だよぉ?三浦くん、浜崎くん、龍くん」
3人「ぎゃー!!!」
「…って事なんだ」
「それでうちらが巻き込まれたんやね」
「そういう事、巻き込んでまじごめん」
バシコが鳩を捕まえて追いかけてきたせいで私たちまで走るハメになってしまった。

その夜…

私たちは恋バナで盛り上がっていた。

海咲「三浦くんとおじいちゃん、どっちがいい?」
聖夜「そりゃぁ…三浦!!おじいちゃんはオタクやし!」
海咲「だよね!」
聖夜「そういう海咲はおじいちゃんやろ?」
海咲「違うよぅ!!」
聖夜「ごめんて!」
聖夜「そういえば海咲、好きな人とかおらんの?やっぱおじいちゃん?」
海咲「えー、教えんといけんの!?てか、おじいちゃんやねぇし!!」
聖夜「はぁ!?教えてちゃ!私も教えるけ!」
海咲「どうせ三浦やろ!?知っとうちゃ!!絶対誰にも言わんでよ!実は龍が少し気になっとるんちゃね…」
聖夜「まじかぁ…それって好きなんやない?……ってなんで知っとん!?」
海咲「そうなんかなぁ………いやぁ、てか見てたらわかるし」


続く



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