繋がる明日。
「…高校、決まったの?」
「うん。桜高校行くんだ」
「…知ってる」
「そう…」
会話は途切れてしまった
なんとなく気まずい雰囲気
宮本くんが立ち上がる
「谷津…ってさ」
窓の外の野球部を眺めて
そのまま話しかけてくる
「志賀のこと、好き?」
「…は?」
思わず出た声が馬鹿っぽい
「なななんで急に…」
「好きなんだ」
「え?」
「…谷津が」
あたしを振り返って
真剣な瞳で言う宮本くんを
ただ見つめ返すしかない
「あたしはっ…」
その続きが…出てこない
言いたいことはあるのに
言葉にならなかった