繋がる明日。
「…え?」
言葉が出ない
冗談だと思ったけど
それにしては重すぎる
「俺、捨て子だったの」
「この神社に捨てられて
誰かが保護したんだって」
「1回来てみたかったんだ」
そう話すちー君は
少しも表情を変えずに
ただ淡々としていた
「なんで、あたしを?」
「側にいてほしかったから」
「ちー君…」
「あぁ、ごめん迷惑だったね」
そう言って笑って見せた
ちー君の瞳には、今にも
こぼれ落ちそうな大粒の
涙がたまっていた
「ごめん、本当に…」
「いいの、全然」