繋がる明日。


――次の日

「せーいかっ!」
「おはよう、志賀」
「ん、おはよ」

電車に30分揺られ
バスを乗り継いで5分

ついた先は…海

「があー!きもちー!」
バンザイをして叫ぶ志賀
「あー!きーもちー!」
「あー俺のマネしてるー」

ははっと笑って腰を下ろす

「は~、もう引退か~」
「そうだね、早かったね」
「…野球、やりてえなあ」
「じゃあ勝ち続けなきゃね」
「1回戦、三船中だって」
「…三船中」

地区優勝三連覇中。
1回戦から当たるなんて

「ま、しょうがないよ
相手がどこだって俺は
精一杯投げるけどさ」
「応援、行くからね」
「当たり前だろ!むしろ
来ないっつったら怒る!」

そう言ってあたしの頭を
なでた聡太の表情が
すごくたくましかった

「聡太…頑張れ」
「ありがとな、晴夏」

綺麗な海を見ながら
いつまでも手を繋いでいた


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