Dear…you
シーザーサラダと目玉焼きを作り終わったところで、いつものように2人を起こしにいく。
「美奈子~、起きて。朝ごはんできたよ。」
「んん~…今起きるぅ。」
そう言いつつも、再び布団を掛け直して潜り込む高1の妹。
「もう起こしに来ないからねー!」
そう言って美奈子の部屋を後にして、目の前の扉を開ける。
相変わらず散らかった狭い部屋のベットに、布団もかけずに大の字でイビキをかいて寝ている中2の弟。
よくこれで風をひかないなと、思わず感心しながら、あたしは来希の体を揺すった。
「来希も起きてー!」