裏切りヒ-ロ-★.
01.自意識過剰
*自惚れ馬鹿
『両想い』
恋してる誰もが
夢みてるはず。
でも
結ばれる事って難しいね。
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「おはょ―♪」
*佐々倉茄子《ササクラナコ》
高校1年生。
基本のほほんとした
元気でドジな平凡女子。
恋には結構積極的。
「はよっす☆笑」
*篠崎輝一《シノザキキイチ》
高校1年生。
陽気で面白い
スポーツ少年。
恋には鈍感。
「輝一、課題終わった?」
『カップル登校』なんて
誰もが憧れるだろう。
「あ、...忘れちった☆」
いわゆるリア充ってやつ。
「もぉーやる気なかっただけでしょ~。」
あたしと輝一を
羨ましく思う人だって
たくさんいるだろう。
「お、すげぇ!当たり♪」
楽しいよ。幸せそうでしょ?
「んぢゃあ何かおごってね♪♪」
でもそんなんぢゃない。
「考えといてやるよ☆笑」
だってあたし達は、
「やった~♪笑」
―ただの友達だから―
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「おはよ♪」
「茄子遅ーい。」
*杉本凛々花《スギモトリリカ》
きっぱりとした
しっかり者。
自分の事には鈍い。
「ごめんごめん☆」
凛々花はあたしの親友。
喧嘩も多いけど
いつでも一緒。
「また輝一とラブラブ登校ですか♪」
あたしは
思わずため息をついた。
「ラブラブ登校ねぇ...」
ラブラブ...
LOVE×LOVE=愛
ラブラブになるには
愛がなきゃね。
「凛々花、あたしと
輝一
にLOVEなんてないよ↓」
「輝一の奴
マジ馬鹿やろう!」
と凛々花が
叫んだ瞬間、
「今俺の事
馬鹿にしたなっ?☆」
タイミングよく
本人が現れた。
「だって輝一
まじの馬鹿ぢゃん。
馬鹿、本当馬鹿!」
「んだと?このヤローう!」
そう言って
輝一は
凛々花の髪をぐしゃぐしゃにした。
「ちょ、やーめーて!」