気づいてっ
「ん!」
「え?」
いつのまにか傘が上にあった。

「あんたの家どこだ」
「なんでですか!?」
「いいから教えろ」
「お、丘の上の幼稚園の隣の隣の隣の隣です」
あともうひとつ隣だっけ?
「の隣です」
プッと彼が笑った気がする。

「ん、分かった。じゃあ行くぞ。」
「なんでですか?」
「家どうかんがえても遠いだろ。そんな所まで雨に濡れてたら風邪引くだろ。」
「や、大丈夫ですので!私が風邪引いても全然大丈夫です!それより和泉君が風邪引きますから」
「チッ」
し、舌打ちー?
ごめんなさいー
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