指切り~in幼なじみ~
それでも信じてくれない唯を連れてもう1度店に行った。
「オーナー呼んで」
「かしこまりました」
店員さんに楓を呼んでもらい待つこと1分。
楓は俺らのところにやって来た。
「仲直りしたの?」
「いや、お前が男だって信じねーの」
「失礼な。あたしは男じゃないわよ」
楓がそう言うと余計こじれるだろ。
つか、楓楽しんでんだろ。
「唯見てみ。あの喉仏」
「……ホントだ。男だ」
「こんにちは、唯さん。翼はねここでバイトしてるの。あまりにもかっこいいからあたしがスカウトしたのよここに。丁度クリスマスも近いし彼女にプレゼント買いたくてOKしてもらったのよ」
「そうなんですか。すいませんでした。あの、とってもおきれいです」
唯がそう言うとちょー喜んだ。
俺は楓をきれいだと思わねーけど。
楓でかいし。