指切り~in幼なじみ~
「あのね翼、今日の放課後から図書室で勉強しようと思うの。だから一緒に帰れない」
「……分かった」
ごめんね、翼。
あたし今回のテストがんばるよ。
いい結果を一番に翼に見せるんだ。
んで翼に頭をなでなでしてもらうんだ。
やる気出てきた。
さっそく放課後に図書室に行った。
図書室には誰もいなくてシーンとしていた。
ここなら集中出来そう。
あたしは入り口から一番遠い席に座り勉強道具を広げた。
黙々と手を動かし頭を働かせひたすらノートと向き合った。
「お前まだいたのか?」
「翼!!どうしてここに?」
「先生の頼まれ事あってさ。もう暗いし帰ろうぜ」
確かに外はもう真っ暗だ。