指切り~in幼なじみ~
「先生もひどいね。なにもテスト期間中に頼み事しなくてもいいのに」
「俺が1位だからだろ」
「自慢?」
「まぁな。それよりこんなくらい時間までやってたら帰り危ないだろ。家でやれよ」
今日は暗くなったことに気づかなかっただけだから明日からは気をつけるもん。
「家だと集中出来ないの」
「まじで気をつけろな」
心配してくれてるんだ。
ありがとう。
翌日、翼に言われたことを忠実に守り早めに切り上げた。
「お疲れ」
図書室を出たら翼がいた。
今日も頼まれ事?
翼も大変だね。
「結局一緒に帰ってるね」
「そうだな。それより……」
腕を引っ張られ翼の胸にダイブした。
顔をあげるとすぐそこに翼の顔がある。
30秒もしないうちに唇が重なった。