指切り~in幼なじみ~
翌日の図書室はいつもとちょっと違った。
男の子が一人いた。
特に気にもせずいつものように勉強を始めた。
でも気にしないようにしててもやっぱりあの男の子の存在を気にしてしまう。
昨日まで一人で貸し切り状態だったからだよね。
ここはあたしだけの場所じゃないんだよ。
そう心に言い聞かせてまた勉強に励む。
そうおかげか全く気にならなくなった。
むしろいることさえ忘れてしまった。
「英語ムカつく……」
「え」
やばっ!!人いたんだ。
いつものくせで英語に悪態をついてしまった。
バッチリ聞こえたよね。
苦笑いしてるし絶対変な人に思われたよ。
「なんかすいません。どうぞ続けて下さい。何も聞こえてないんで。ククッ」
笑ったよね。