指切り～in幼なじみ～

「翼があたしのだって証が欲しい。だから早く結婚したい」



そういうことか。



焦った……。



俺はゆいを抱き寄せて言った。



「俺も同じ気持ちだから。だから、今は付き合おう。そしたらお前は俺のもので俺はお前のものになるぜ」

「うん」



そう言って強く抱きしめた。



これで堂々とお前を守ってやれる。



荒井にはあぁ言ったけど俺だって唯のいじめのことは気にしてる。



今まで唯にバレないようになんとかしようとしてきた。



結局、なんともならなかったけどさ。



「じゃあ、約束しよ。結婚は高校卒業してからでそれまでは絶対に別れないって。ほら、指だして」

「おー」