指切り~in幼なじみ~

寝る前にホントに翼がやって来た。



ドアの音しなかったけどどこから入ったの?



なぞは解明されないままふわっと抱きしめられた。



抱きしめられるのも久しぶりでちょっと緊張してる。



あ~翼の匂いだぁ。



落ち着くよぉ。



「眠くなってきた…」

「は!?寝かすわけねーだろ。おい寝るなよ!!」



あたしはつ翼の腕の中で眠ってしまった。



立ったままで。



「嘘だろ!?このまま寝ろって拷問じゃん」



翼が深いため息をついたのはもちろんあたしには聞こえなかった。



次の日、翼の目元にはうっすらくまがあった。



あたしはすべてを悟って旅行中の恐怖に怯えた。



行きたくなくなってきた。



特に3日目と4日目の夜とかいやだ。



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