指切り~in幼なじみ~
唯は付きっきりで看病してくれていた。
せっかくの修学旅行なのに悪い。
でも今はそばにいてくれ。
「フロントから体温計持って来たから測って」
さっきから唯はせわしなく動いてる。
そんなに動いてないで俺のそばにいろよ。
ピピッーーーー
熱を測ったら37.9度あった。
身体が熱いわけだ。
「お水だよ」
「さんきゅ」
水を置いて立ち去ろうとしてる唯の腕を掴む。
「ここにいろよ」
「でも看病が……」
俺のそばにいるのも看病だ。
唯に手を握られながら安心して眠ったのを覚えてる。
起きたら唯はいなくて頭に冷えビタが貼ってあった。
起きた時もそばにいろよな。
一気に寂しさが襲う。