指切り~in幼なじみ~
気持ちいい。
俺、海より雪山の方が好きだ。
この真っ白な景色が何も考えなくてもいいように思わせてくれる。
ただ無心になって滑るだけ。
たまに謙哉を見かけるが女3人は見なかった。
十分楽しんだ俺は唯を探し始めた。
俺があいつじゃなく謙哉を誘ったのには理由がある。
まずあいつは運動が出来ないから一緒にいても構ってやれない。
そこでナンパにでも引っかかったらたまったもんじゃない。
柏崎いるし大丈夫だろうと思う。
でも来年、再来年のためにスノボ教えとかないとな。
あいつが滑れれば俺の不安も解消だ。
……いねーな。
一通り探したけど見つからなかった。
携帯は圏外だから通じない。
「翼か?お前何でも出来るんだな」
「そんなことねーよ。つか、唯見てないか?」
「子供広場で遊んでたよ」