指切り~in幼なじみ~
ハプニングが2度もあったバレンタインデーだった。
去年は普通のバレンタインだった。
お互い普通にしようということでチョコも溶かして固めるだけのシンプルなものだった。
「あ、俺彼女に呼ばれたんでもう行きます。また今度」
高橋彼女いたんだ。
あいつ女のこと聞いても全然話してくれない。
「高橋くん彼女いたんだね」
「俺も聞いてなかった」
高橋の彼女ってどんなやつだろ?
どうせ紹介はしてくれないし覗きに行くか。
「そろそろ帰るか」
謙哉の一言でお開きになった。
名残惜しいけどいつでも会えるよな。
帰り道、唯が前を歩いてる。
「どうかした?」
「お前の制服姿も今日で最後だな」