指切り~in幼なじみ~
人がいるのにヤるわけねーだろ。
他の誰かに唯の声を聞かせるとか死んでもいやだ。
あれは俺だけのもんだし。
いや、唯の全部は俺だけのもんだから。
……ほんと俺って唯にベタ惚れなんだな。
何年経っても変わらないこの気持ち。
さすがにしょっちゅう嫉妬するってわけじゃないけどまだまだアツアツな俺たち。
死ぬまでこのままがいい。
「ハハハッ唯ちゃん眠そうだね」
「……ん?眠くないよ」
ほとんど目が開いてない状態で言われても誰も信じねーよ。
最近いつも眠そうなのにがんばって起きてる唯。
なんか分かんねーけど俺と一緒に布団に入りたいらしい。
無理すんなっつーの。
仕事に慣れてきたみたいだけどやっぱ疲れてんだろ?
「唯ー?寝ていいぞ。俺はまだ悠司と飲んでるから」
「んー?分かったぁ」