指切り~in幼なじみ~

恥ずかしくておじさんの顔見れないよ。



「避妊はちゃんとしろよ。じゃないと浩平に顔向け出来ないからな」

「分かってるっつーの」



なんて会話してるのよ、この親子は。



また玄関のドアが閉まる音が聞こえた。



おばさんが帰って来たんだ。



「……あなた、なんでいるの??」



どうやらおばさんもこのことは知らなかったみたい。



おじさんのサプライズ好きは相変わらずだ。



その日の晩ご飯はうちのママとパパも呼んで盛大なパーティーとなった。



さっきまで不機嫌だった翼も今では上機嫌。



おじさんと一緒にお酒を飲んでる。



あたしには見せるのとはまた違った笑顔でおじさんと話してる。



そんなおじさんにちょっと嫉妬するけど今日は許す。



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