指切り~in幼なじみ~
「唯ちゃんの彼氏?」
「…はい、そうです」
「彼氏いたのね…じゃお疲れ様」
彼氏がいたことが分かると部長はとぼとぼと駅のほうへ歩いていった。
まーでも問題はこっちもあるんだよね〜…
「あいつ誰?」
「部長です」
「ふぅーん。言い寄られてたんだ」
まー、はい。そんなところです。
とは言えず黙ったままでいた。
「はぁー。帰ろ」
「…うんー」
特に怒ってる様子もなくため息ひとつで収束した。
家に帰りいつものようにご飯を食べてお風呂に入ってまったりしていた。
あたしがウトウトし始めて翼があたしの顔を覗き込んできた。
「寝る?」
「……うん…」