指切り~in幼なじみ~

中からは祝福の嵐。



その中を一歩、また一歩と歩いていく。



たまーに翼の方をちら見して。



「あなたは……」



神父さんの言葉は覚えていない。



ごめんなさい……。



でも、



「誓います」



そう言った翼の言葉だけは鮮明に覚えている。



それとあたしの両親と翼の両親は結婚式、披露宴のどちらも泣くことがなかった。



こうなることが必然で運命だとみんな思ってたんだろう。



結婚して変わったことなんてなんにもない。



結婚指輪はしているものの付き合ってるときにも指輪はしていた。



まーでも子どもの話をよくするようになった。



でも決まって子ども養えるくらいの経済力が先ってことで避妊はしている。



今は仕事だよ、仕事!



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