指切り~in幼なじみ~
「一体、何があったのよ」
「ここだと2人っきりになれんじゃん」
そう言ったら唯の顔が少し赤くなった。
今日こそは逃がさねーから。
「ちゃんと覚悟しとけよ」
それを言うと更に顔が赤くなった。
かわいいやつめ。
「……出来てるもん」
は???
「もう覚悟出来てるよ」
「なにそのエロい声。まじ我慢しねーからな」
今まで拒否はしないものの邪魔されて中断される度に安心した顔してたからイヤだと思ってた。
時刻はPM9:46。
恋人たちが愛し合う時間の始まりだ。
「おいで」
赤い顔を隠すようにうつむいてる唯だけど座ってる俺から丸見えなんだよな。
こういう抜けたところがますますかわいいんだよな。
計算してるわけでもなく、天然なところが俺のなにかをくすぐる。
ちょこちょこ歩いて来た唯は俺の腕の中にすっぽり収まった。