指切り~in幼なじみ~
翌日の放課後のあたしの教室。
翼を待ってるんだけどまだ来ない。
理由は分かってる。
今日、バレンタインだし他のたくさんの女子から呼び出されてるんだ、きっと。
自分から誘っておいて遅くなるなんてただじゃおかないんだから。
教室からはどんどん人がいなくなる。
終いにはあたし1人だけが残った。
待つこと20分、やっと翼が迎えに来た。
「遅い!!!」
「わりわり。告白、全部断ってきた。そしたらこんな時間なっちまった」
「何個チョコもらったの???」
「あ、0だよ。ほら」
翼はそう言ってかばんの中身やら制服のポケットやらを見せてきた。