指切り~in幼なじみ~
「おい、起きろよ。風邪引くぞ」
「…ん。……翼???あれ、あたし……」
起きた唯は状況を把握してないみたいだ。
寝起きの唯を見てたらムラって来たので唯から離れたソファに座った。
「そうだ。翼にこれ持って来たんだ」
何かを思い出したように唯はかわいいラッピングをした包みを俺に渡してきた。
俺の勘が正しかったら……
「ごめんね。翼とのデートに浮かれてて今日が何の日だったか忘れててこんな時間に……」
やっぱり。
俺はソファから唯のいるベッドに移動した。
「ドジ」
「うん」
「アホ」
「ごめん」
「俺、楽しみにしてたんだけど。待ってたんだけど」
「ごめんなさい」
「かわいいぞ、コラ」
「すいません」
「そんなドジなところも好きだ」