指切り~in幼なじみ~
途中で寝てしまった。
電車の揺れを感じてたら眠くなっちゃって……。
「たっぷり寝とけ。夜は寝かせねーから」
翼のこんなつぶやきは夢の中にいるあたしには聞こえなかった。
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「着ーいたぁ!!!」
電車を降りて町に出たらレトロな感じが広がっていた。
「荷物持ってやる」
「え、いい……」
いらないと言う前に軽々と奪われた。
なんか紳士っぽい。
ん?
「また背伸びた?」
「知らね」
絶対伸びてる。
前より顔が上にあるもん。
「何してんだよ。置いてくぞ」
「置いてかないで」