愛のカタチ



太陽があたしを容赦なしに照らし、梅雨真っ最中の独特のジメジメ感があたしを襲うなか、足を進める




近づいてきた校舎は薄汚れていて、あんまり綺麗ではない




唯一、ついこの間まで咲き誇っていた花が雨に負け、散ってしまった、ピンクのない桜の葉…

葉桜になった木だけは、雨に濡れ輝いていてとても綺麗だ




此処は“鈴那高等学校”


あたし


柳 奈瑞菜(ヤナギ ナズナ)

は、今日転入してきた



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