運命のサヨナラ
プロローグ
「そろそろだな」
「…うん」

あんなに恨んでいた神さえも頼りたくなる。
あたしたちはもうすぐ終わる。
そして二度と会う事もないだろう。

「あたし…もう行くね」

何も言わない『彼』 にそう言葉を残してあたしは立ち上がる。

呟くように別れの言葉を口にしてあたしはドアを閉めた。
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