ダイヤモンドなお星様
すべてが完璧だった。
「る~なぁ~」
遠くから聞こえる優の声ではっと我に返る。
「はぁ、はぁ…」おはよぉ」
息を整えいつもの笑顔で挨拶をしてくる。
「もぉ…遅いよ。」
「ごめぇん!帰りにさっき見つけたクレープ屋さんでクレープ買ってあげるから許してぇ♥」
「おっけぇ♪♪♪」
甘いものが大好きなあたしは優のそんな言葉にすぐ飛びついちゃうの♪
「ところでさぁ、どぉしてさっき立ち止まってたの?」
優の言葉でさっきの彼を探す。
「超~イケ面がいたの!!!!!」
「えっ♪どれどれぇ~?」
ホントは優に教えたくなかった。
だって優にはいつも負けちゃうもん。
「あっ…あの人だよぉ」
「どこぉ?」
あたしより背の低い優は前の人の頭しか見えないらしく頑張ってジャンプをしてる。
そういう行動とかがあたしがやるとあんまり…って感じだけど優は可愛い。
「あぁ…ケイのことぉ?」
!?!?
「えっっっ!?優は彼のこと知ってんの!?」
「うん。幼稚園が同じで今、塾同じなんだぁ」



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