ダイヤモンドなお星様
ラッキー☆
優があたしのことを良いように言ってくれれば…
などと勝手な妄想をしていると、
「ケイに挨拶しにいこ?」
と優に腕を掴まれた。
そして何も知らない優はずんずんと彼に近づいていく。
掌ににじむ汗。
高鳴る鼓動。
熱くなっていく顔。
あたしは完璧に彼に恋をしていた。
「ケーイ!おはよぉ」
あたしへの挨拶と変わらない声と笑顔。
平気な顔してたけど、ホントはすごく心配だったんだ。
優が彼に恋してないか。
今のところ問題なし!…と、あたしは思いたい!!!!!
「おぉ!優もこの学校だったんだな!」
「うん!そぉなのぉ~」
お互い名前で呼び合ってるんだね…
恋をしちゃうと、そうゆうとこに敏感になっちゃう。
何の関係も無いはずだけど、なんだかモヤモヤ…
「ところで、この子は?優の友達?」
「うん!名前はねぇ…」
「あ、あたし、星野瑠奈です。よ…よろしくお願いします!!!!!」
彼があたしの存在に気づいてくれたことが、すごく嬉しくて声が裏がえってしまった。

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