ダイヤモンドなお星様
むっちゃ、笑顔で答えてたね…
「ここで良いかなぁ?」
「捨てたら優のじゃなくなるし、どこでも良いんじゃねぇの?」
おじさん通勤中だったんじゃないの?
優に自転車あげちゃったからって、お仕事遅れてないの?
てゆうか…心なしかどこかお父さんの自転車に似てる気が…
確か、こんな色だったような…
まぁ、今日からバイクで行こうかな~って言ってたし、違うよねっ!
そして何より、お父さんはこんなに、お人よしじゃない!!!
「ポイっ!優が貰ったんだから、優がどうしようと優の勝手だよねぇ~」
と言って、草むらの中に投げ落とした。
悲しそうに回る後輪…
まぁ、優が貰ったんだし、いっか。
「クラス表見にいかね?」
「いいねいいね!!!見にいこ♪」
優がわざと黙ってくれてたのが分かった。
優は、見方に回すとすごく良い人なの。
同じ人だとヤバいけど…
クラス表が掲示されているところに着いた。
「ゲッ…」
優が声を漏らした。
きっとあの時のことを思い出しているのだろう。
あたしも思い出してるよ。
あれは、中1の入学式――――――

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