使い捨て同盟
「ヒロミで…」
「ヒロミ…わかりました」
そこから私はビルの中で待機。
しばらくして彼女が来た。
化粧をした20くらいの女性。
「待った~?」
「いや…」
何も知らない彼女。
浮かれた顔で依頼者の手を引く。
依頼者は動かず、地面を見つめる。
「どうしたの…?」
「や…今日は…」
「今日は?」
「俺たち…別れよう」
「え…?」
「実は…彼女がいるんだ」
彼女の大きく開かれた瞳。
それをあいずに私は動く。