遠回りの恋

私は、美奈とおしゃべりしながらちらちらとドアを見ていたんだ。

あの人がいつ入ってくるかって待ちきれなかったんだぁ～。


するとドアが開いた。


どうやら私たちの担任になる先生だ・・・



「あれって担任になるんだよね？なんか渋くない？ちょっとがっかりー」

「しょうがないよー！いい先生ばかりじゃないしね。」



先生は、皆を席に着かせると



「じゃあ今から入場するから廊下で番号順にならべー」



皆が並ぼうとざわざわしてた時・・・・


勢い良くドアが開いた。


「すいませーん遅れましたー！！」


あの人だった。


「おいおい入学初日から遅刻かー?」


「いやーうろうろしてたら遅くなりまして・・・・」


「まぁいい。早く並べー」


あの人だぁ～！！！私はすごく興奮気味で顔がもうにやけっぱなし！


「優～？にやけてるぞー！！」


「だって嬉しいんだもん！」


そしてまたあの人を見るとつい目が合ってしまった。

胸のドキドキがおさまらない・・・・

向こうが近づいてくる。


「確か桜井　優ちゃんだったよね？同じクラスじゃん！やったなー」



「うん！」


ほんとにほんとに嬉しかったんだよ。




「よろしくなー」



「こちらこそ！」



また話せちゃったよ。


胸のドキドキが止まらない！


これは、やっぱり運命！？