ButterFly

chapter 5











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あの夜から 約1ヶ月経った。


相変わらず 部長人気はおさまることを知らない。






あれから 特別なことがあったわけでもないが



顏を合わせるだけで 心臓がキリキリ痛む。



・・・ただ、その原因が 何かはわからない。







「はぁ、加賀沢部長って本当に素敵よねー」




「...やだ、香織さん朝からそればっかりですよ?」



隣のデスクから聞こえてくる 柏崎さんたちの会話。





「だってー・・・ わたし 昨日


・・・お洒落なバーに連れて行ってもらったのよー」




どくんっ・・・。




心臓がはねる。


どくん どくん どくん と動悸が早くなる。



聞きたくないはずなのに 聞きたくないのに


思わず耳を傾けてしまう自分がいる。




「しかも、誘ってもらっちゃったの」




「えー、香織さんずるいですー」




「うふふ、でしょう? 本当に部長って強引なのー」




そんなはずない・・・




「まさか・・・香織さん・・・」



いやだ・・・っ



「あら、うふ ご想像にお任せするわ?」




あぁ、だめ・・・頭がクラクラする。







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