ButterFly
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「・・・遅い」
わたしは 今、帰りを急ぐ会社員で溢れている駅前で ある人物を待っていた。
・・・まぁ、時間通りに来るなんて思ってもなかったけど。
小さく息を吐き 視線を下げる。
「お待たせ」
この憎いほど 色っぽい声・・・。
わたしが 待っていた相手
「まった?・・・まいちゃん」
視線を上げると いじらしく色っぽく 涼しげに笑う男がわたしの前にいる。
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...............北原 理央。