ButterFly
chapter 9
「まいちゃんから 呑みなおしのお誘いが来るとはねぇ」
ウイスキーの入ったグラスをまわしながら こちらを見る彼... 北原理央は 目が合うなり にこやかに微笑んだ。
「嬉しかったよ、凄く」
その目にとらえられると 何もかもが見透かされてしまうようで 思わず目を逸らしてしまう。
「いつも目逸らすなぁ」
すると 、ため息まじりの 吐息を吐き出しながら 顎をぐっと掴まれ
「俺が怖い?」
と 呟いた。
慌てて首をふる。
「いえっ...!決して そういうわ....「見透かされてるようで怖い...?」
獲物を捕らえたかのような冷めた目に 一瞬怯んでしまったわたしは思わず何も言えなくなり黙ってしまった。
「...すいません」
すると彼は フッと乾いた笑顔で笑った。